LOCAL HERITAGE 地域遺産紹介

受け継がれる歴史・文化・自然

間渕商店

大正ロマンかおる『社長室』

間渕商店は、320年ほど前から続く老舗です。
肴町にある同社のビル(1階は「メルカート間渕」)は、同社12代目の間渕栄一郎氏が建てたもので、太平洋戦争の戦火でも焼け残った貴重なビルです。間渕栄一郎氏は、関東大震災が発生したことにより強靭な建物の必要性を感じ、昭和2年(1927年)に同ビルを建築。当初は3階建の計画でしたが、急遽2階建に変更したために天井が高くなっています。現在、1階は同社の店舗及び事務所となっていますが、2階の社長室は当時の内装がそのまま残されています。
栄一郎氏は非常にお洒落な方で、モダンで最先端の西洋文化を取り入れるために、
当時、皇居や帝国ホテルを建てた竹中工務店に建築を依頼しました。社長室のシャンデリアやステンドグラス、暖炉などにそれが表れています。また、当時は、様々な著名人が来社され、皇族方がお泊りに来られたこともあったため、専用のお布団もあったそうです。

ステンドグラス
シャンデリア
間渕商店