LOCAL HERITAGE 地域遺産紹介

受け継がれる歴史・文化・自然

三米商店

昭和レトロな『本店ビル』

三米商店

三米商店の先々代社長(創業者)が豊橋市から当地に移り住み、大正8年に海産物問屋を開業。
商売継続と安定を図り、昭和31年頃、当ビルを建造しました。当時の静岡銀行浜松支店が、太平洋戦争における戦火から焼け残ったのを見て、先々代が「あれと同じものを建てて欲しい」と、懇意にしていた杉浦組に依頼して建造されたといういきさつがあります。頑丈な造りは、鉄筋コンクリートの構造と分厚い壁で出来ています。また、水産食品・塩蔵食品を取り扱う関係上、水・塩に強いタイルを店内内壁に使用しているのが特長です。市場業務が現在の浜松中央卸売市場に移ったことで、三米商店も市場の近くに営業所を移し、本店ビルは本来の役目を終えましたが、現在は、音響効果が良いこともあって、音楽イベントや各種講座に活用されています。